前回は英会話と速読についてお伝えしましたが、今回は英会話と速聴についてお伝えします。

速聴は英会話の習得に非常に効果的な方法なのです。

英会話と速聴について

速聴とは?

そもそも、速聴とは何でしょうか。

速聴とは、音声を速い速度で再生したものを聞き取ることを言います。

通常の速度を1倍とするなら、その1.5倍とか2倍にスピードを上げた音声を聞き取るわけですが、実は音声はただ単にスピードを上げただけではまったく聞き取ることができない音声になってしまいます。

その昔、テープレコーダーなるものが存在した頃にテープ音声の早送りができましたが、この機能を使って早い速度で再生しても「キュルキュル」という音声が聴こえるだけでまったく聞き取れません。

なぜなら、スピードを上げると音声の帯域が人間の耳では聞き取れないところまで広がってしまうからです。

 

そこで、音声のスピードを上げるとともに、音の帯域を人間の聞き取れる範囲内まで戻すことで、早いスピードでも聞き取りが可能な音声ができあがります。

そのようにして作られた音声を聞き取ることが速聴です。

ここまでのご説明でおわけりでしょうか。

速聴をしようと思うと、音の帯域を人が聞き取れる範囲内に収めた音声を聞き取るわけですから、以前にお伝えした日本語にはない英語という言語の持つ高い音域の周波数の音声も聞き取ることとなるわけです。

 

従って、仮に日本語の音声であったとしても、その音声の聞き取りをすることで、英語と同じ帯域の音声を聞き取るトレーニングになるため、日本語の音声の速聴をするだけで、英語の聞き取りが非常に楽になるのです。

その他にも、速聴をすることで、

  • 脳が活性化される
  • 右脳が活性化される

などの説がありますが、それについては諸説あり、確実とは言えません。

しかし、英会話の学習には非常に効率の良いトレーニングメニューとなることは確かですから、これを取り入れない手はありません。

速聴のための早いスピードの音声

それでは、速聴のために早いスピードの音声はどうすれば入手できるのか?

昔はこれが非常に困難でした。

しかし今の時代、いい時代になったものです。

早いスピードの音声は非常に簡単に作ることが可能なのです。

 

ウインドウズパソコンをお持ちでしたら(マックの場合はわかりません)、付属の無料ソフトとしてウインドウズメディアプレイヤーというものがパソコンに入っています。

このウインドウズメディアプレイヤーは、再生スピードを変える機能がついているのです。

 

つまり、あなたの音声を録音したものでもなんでも良いので、それをメディアプレイヤーで再生する際に、何倍かの倍速で再生させて、それを聞き取るだけで良いわけです。

もちろん、朗読CDなどを再生しても構いません。

 

とは言え、それが面倒だという方は、以下のサイトで既に倍速変換した音声を聞けるようにしておきました。

速聴ページ

これは私のサイトです。そして物語の著作権や朗読している方の権利も私が持っていますから自由にご視聴下さい。(もちろん無料です)

このページの2倍や3倍が聞き取れるようになるだけで、英会話のリスニングもかなり楽になりますよ。

英会話を倍速再生したらどうか?

日本語であっても倍速再生したものを聞き取れば英会話のリスニングに効果があるならば、いっそのこと英会話自体を倍速再生したほうがもっと効果があるのではないか?

たぶん多くの方が思うことだと思います。

 

しかし、結論から言えば効果はありますが、日本語の倍速再生を聞き取りすることとたいして違いはありません。

 

たしかに、英会話を2倍で再生したものを聞いてから通常速度で聞くと英会話が少しだけゆっくりと聞こえます。

これは脳の可塑性によるもので、高速道路を走った後に一般道を走ると時速60キロでも随分と遅く感じるのと同じです。

車の運転をしない方にわかりやすく言えば、重い野球のバットで素振りをしてから普通のバットを振ればバットが軽く感じるのと同じです。

 

もう1度、今まで私がお伝えしたことを振り返ってみて下さい。

 

日本人が英会話の聞き取りを苦手とするのは、英会話のスピードが速いからでしたか?

違いますね。

音域の問題でした。

もし文章にすればわかる内容が聞き取れない場合はスピードを遅くすることで理解はできますが、本質はそこにはありません。

ですから、まずは英語にあって日本語には無い帯域の音声を聞き取りやすくすることが英会話のリスニング能力アップにつながりますので、あえて英会話の高速音声を聞く必要はないでしょう。

 

もちろん、受験やテスト対策で英語の勉強のリスニングの場合は、リスニング用のCDを少し速いスピードで再生させて聞くことは意味があると思います。

しかし、目指すことが欧米人との会話でしたら、つまり、英語を英語のまま理解することを目標とするのでしたら、速聴で聞くのは日本語で構いません。

 

速聴はあくまでもトレーニングであり、英語のリスニング能力をアップさせる手助けをしてくれる効率アップの方法ですから、そのトレーニングをしつつ、英語の映画やドラマを視聴したほうが楽しく、そして早く英会話を習得できますよ。