hulu(フールー)の6月の新着映画(洋画)、チャッピー(CHAPPIE)(2015年の映画)を視聴してみました。

チャッピーはおすすめです。

chappie hulu(フールー)6月の新着映画(洋画)

チャッピーは「アクション」「SF」のジャンルに区分されていますが、「ヒューマン」というか人間模様も描かれた映画としてもおすすめです。

映画(洋画)チャッピーの見どころ

完璧な人工知能(AI)を完成させた技術者がその実験として人工知能を搭載したロボットを作ったわけですが、そのロボットをギャングがさらってしまいます。

ギャングとしてはロボットに無敵の犯罪者になって欲しいわけですが、人工知能を搭載したロボットであるチャッピーは意思がありますから、あらかじめ犯罪ロボットとして作られたわけではありません。

ですので、人間と同じ意思を持つチャッピーがギャングによって犯罪者になってしまうのか、それともギャングの意思に反して犯罪者にはならないのか。

そのあたりのチャッピーの言動が結構見応えがあります。

 

もちろんジャンル通りにアクション映画としても、SF映画としても楽しめます。

ただ主役がロボットですから、人のアクロバティックなアクションはありませんが、強力な武器を持つ犯罪者たちと戦うシーンが多いため、その意味でのアクション映画ではあります。

また伏線の回収も素晴らしく、hulu(フールー)の「伏線の回収が秀逸な映画特集」に入っていないのが不思議なくらいです。少なくとも少し前にご紹介した「カメラを止めるな!」よりも伏線の回収は秀逸だと思います。

チャッピーはロボットでありながら時に人間以上に人間臭さを見せたり、ロボットであるがゆえの高性能さで人の出来ない領域までできてしまったりする部分も見どころです。

チャッピーはラストも個人的には面白いですし好きです。

おすすめの映画ですから、是非hulu(フールー)で視聴してみて下さい。

チャッピーのあらすじとネタバレおよび感想

ここからはネタバレも含みますので、チャッピーをまだ見られていない方はここから先はお読みにならないほうが良いと思います。

既にチャッピーをご覧になった方のみ、私の見方というのか感想をお聞き頂くために以下を綴っています。

チャッピーのあらすじ

近未来、凶悪犯罪の多発に悩む南アフリカのヨハネスブルグが舞台です(映画はアメリカの映画です)。

南アフリカの政府は凶悪犯罪が多発することやそれに対応する警官たちの死傷に歯止めをかけるべく、大手兵器メーカーTetravaal社から高性能人工知能を取り入れた基本武器としてのロボットを購入した。

そのロボットたちは警官に代わって大活躍し、ヨハネスブルグの犯罪率はぐっと低くなる。

それに満足した政府や警察は、さらに多くのロボットをTetravaal社に発注することになるのですが、それで終われば何の物語にもならないわけです。物語はここから始まります。

 

Tetravaal社でロボットの開発をしたディオン・ウィルソンは、さらに高性能な人間と同じ「意思を持つ」人工知能の開発に成功するのですが、上司のミシェル・ブラッドリーはその新しい人工知能を使ってロボットを作ることを許可しません。

なぜならミシェル・ブラッドリーの興味の対象は利益だけで、現状のロボットで十分に利益があるのにさらにコストをかけて新しいロボットを人間のように知性を持たせる必要性はまったくないからです。

 

そのミシェル・ブラッドリーの考え方によりコスト削減に苦しむのはディオンだけでなく、ディオンの同僚であり同じエンジニアのヴィンセント・ムーアもでした。

ヴィンセント・ムーアは自分が開発した人間の脳波コントロールで動く攻撃ロボット「ムース」の売り込み失敗したことはディオンが作ったロボットのせいだとディオンを逆恨みします。

ムースが警察に採用されなかったのは、たしかにディオンの作ったロボットで十分満足しているという理由もありますが、ムースの高すぎる攻撃力も理由です。ムースは警察というよりも軍隊の兵器レベルだったからです。

しかし、それに気づかないムーアはムースを世間に認めさせるべく行動に出ます。

 

一方、新しい超高性能の人工知能の採用を認められなかったディオンは、1台の廃棄処分が決定したロボットでテストをすることにします。

廃棄処分と決定されたロボットはいかにディオンとはいえ、勝手に利用することは許されてはいないのですが、こっそりと廃棄処分になる予定の壊れたロボットをディオンは会社から持ち出すのですが、帰宅途中を3人のギャングに襲われてさらわれてしまいます。

 

3人のギャングとは借金返済のため、ロボットを自分たちの言うことを聞くように改造させようと開発者であるディオンを誘拐したニンジャとヨーランディそしてアメリカ(人物名です)の3人です。

 

しかし、ディオンにもシステム上、犯罪者の兵器に変えることは不可能で、その代案として廃棄処分が決定したロボットに新しい高性能人工知能を組み込んで動かすことを提案します。

そうして完成したのがチャッピーです。

出来上がったばかりのチャッピーはまだ何も学習していないため、まるで赤ん坊のようで、その愛らしさに母性本能が目覚めたのか、ギャングの一人ヨーランディがロボットにチャッピーと名付け、自分をママと呼ばせて可愛がります。

しかし、ギャングのリーダーであるニンジャはチャッピーを無敵の犯罪者にしたいため、自分をパパと呼ばせてチャッピーをギャングとして教育するのでした。

チャッピーの創造者であるディオンはチャッピーに犯罪はいけないことだと教えるのですが、ニンジャは刃物で人を刺しても眠るだけで犯罪じゃないなどウソをチャッピーに教えて何とかチャッピーをギャングにしようとし、騙されたチャッピーはある程度、ギャングとしても活躍してしまいます。

 

そんな折、ムーアが自分の作ったムースをアピールさせるため、もともと警察で使用していたロボットすべてをウイルスによって機能停止させてしまいます。

ロボットを失った警察、そしてそれが世間に知れ渡るとともに、一斉に町中のギャングたちが暴れ出します。

さらに、ニンジャたちに借金返済を迫るギャングのボスはニンジャたちがチャッピーを上手く利用していることを知り、チャッピーを自分のものにしようと強奪を図ります。

これにより、新型兵器のムースとギャングたち、そのギャングの中でもチャッピーを狙うギャング、ムースを止めようとするチャッピーの三つ巴戦が始まるのでした。

 

壮絶な戦いで、ギャングたちは暴走するムースによってほぼ鎮圧されるも、ムースの暴走を止めようとしたディオンは致命傷を負い、ニンジャはヨーランディたちを助けるべくおとりとなり犠牲になってしまい、ヨーランディもムースの銃撃によって死亡してしまう。

パパとママ、創造者も失ってしまったチャッピーは激怒してムースの開発者ムーアを徹底的に叩きのめして「なぜ人間同士で傷つけ合うのだ」と言うのでした。

 

しかし、最後にはムーアの兵器も役に立つ時がきます。

ディオンは無理だと諦めていたのですが、ムーアが作った人間の脳波コントロールヘルメットで人間の意識をコピーする技術をチャッピーが完成させてしまっていたのです。

チャッピーは瀕死のディオンの脳をコピーして新たなロボットに生命を吹き込みロボットとしてディオンを生き返らせ、大好きだったママのヨーランディもテスト段階でコピーしておいたヨーランディの意識のデータを使ってロボットとして復活させようとしたのでした。

チャッピーを見ての感想

近い将来、AIが多くの人間の職業に取って代わると言われていますが、もしチャッピーほどの人工知能が開発されてしまったとしたら、もはや人の人たる存在価値はなくなるかもしれませんね。

それはともかくとして、今回ムースの開発者ムーアのしたことはアメリカの映画やドラマではよくある行動パターンで大儀のためには多少の犠牲もやむなしという行動ですが、ムーアの場合、大儀はあくまでも建前で本音は私利私欲ですよね。しかし、仮に私利私欲ではなく本当に大儀のために破壊活動を行ったとしても、それを小さな犠牲とか必要な犠牲と呼ぶのはテロリストと同じと言えるのではないでしょうか。

 

いかに正義のためとは言え、武力を使うことや犠牲をだすことはテロだと思います。

 

しかし、そのムーアの作ったものも、最後はチャッピーが利用することでディオンとヨーランディ、そしてたぶんチャッピーも蘇ることが可能となるのは見事な伏線の回収だったと思います。

もしかして、チャッピーの元となった廃棄処分が決定していた22号も不幸なロボットとして最初は登場しますが、いつも再生不能に近い状態になってしまう22号はその正義感の強さゆえだったのかもしれません。だからこそ、ギャングの教育を受けてもチャッピーが悪に染まりきらなかったという伏線の回収なのかもしれません。

 

でも、私としてはそのような伏線の回収として見るよりも、ギャングにギャングになるべく育てられてもギャングにならなかったチャッピーを通して、人の善悪は育て方で決まるものではないということがこの映画では言いたかったのではないかとも思っています。

時に誰かが卑劣な犯罪をした時に、その親を批判する人がいます。

場合によっては「社会的制裁」と呼び親はもちろん子供や家族、親族まで非難する人がいたりしますが、誰もニンジャのように子供を悪党にすべく教育などしていません。育て方に正解なんてたぶんないのでしょう。だとしたら、育て方云々と言うこともどうなのでしょうね。

そんなことも考えさせられる映画でした。

 

とにかく、このチャッピーという映画は見た後の感覚(何と言うのでしょうか?)読書で言えば読後感にあたるものですが、それがすごくさわやかで気分の良い映画でした。

おすすめです。